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空き家問題の勉強会

日曜日は空き家問題について詳しい中川寛子氏に講義をしていただく勉強会。
DIYで入居者に好きに改装してもらう事例、スナックをそのままシェアハウスにしてしまった事例など発想がおもしろい事例を色々と知ることができました。

近頃空き家問題について感じるのは、「一つの方法や制度で全てが解決する問題ではない」ということです。ちゃんと書くと長文になってしまうので控えますが、空き家と一口に言っても通常の不動産市場に乗るものから取り壊し止む無しの状態のものまで、あまりにもケースバイケースです。

そうなると重要なのは、「行政も民間も、様々な解決の選択肢を用意すること」と、「所有者が様々な選択肢の存在を知ること」であると思います。リノベーションなどにしてもよく取り上げられるのは大胆なリフォームをしたりとても洗練されたデザインになったりと、「いくら費用をかければいいんだ」「そんなデザインができる建築士、どこにいるんだ」というものばかりで、大多数の一般的な空き家が参考にできない事例では数量としての空き家解消が進みません。

しかし、お金をかけずとも、都心でなくとも、優れたデザイナーなどがいなくとも、発想の転換で需要が生まれる場合があるということがもっと知られることで、単純な売却・賃貸や解体というオーソドックスな手法以外の解決パターンが増えていくのだと思います。法や税制などの制度面で不備であると感じるところもあるのでその解決も必要ですが、こうした事例が広がることによる、「いろんなパターンによる解決」が空き家問題解決に欠かせません。
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