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危うく台風災害  進んできた防災の取り組み

9月8日に接近した台風13号では、幸いにして袖ケ浦市で大きな被害は出なかったものの、市原市、茂原市、大網白里市をはじめ県内他自治体で河川の氾濫などの被害が発生してしまいました。
令和元年の台風被害以降、市や県でも防災の取り組みを加速させてきましたので、一部をご紹介します。

■令和元年台風時には、県との連携がうまくいかず被害状況が共有できていなかったため、「リエゾン(連絡調整員)」が県から早期派遣にとどまらず予め被害発生前に派遣される体制となりました。実際に今回も、台風が本格的に接近する前に袖ケ浦市にも県から派遣されました。
■市の防災訓練についてこれまでの1ヶ所実施ではなく、市庁舎での災害対策本部+市内5公民館での同時実施となり、より実際の災害時に近い環境下での訓練となりました。
■河川の水位の危険性がどこからでもわかるように、水位計の設置箇所を増やすとともにインターネットで誰でも見られるようになっています。(河川の水位・防災情報 – 袖ケ浦市公式ホームページ https://www.city.sodegaura.lg.jp/soshiki/doboku-kensetsu/doboku-kensetsu-kikikanrigatasuiikei.html
■倒木などで道が塞がれていても被災状況等を素早く確認できるように、ドローンが導入されました。
■消防団(本業を別に持つ一般市民の消防組織)の訓練は、油圧器具での障害物切断、チェーンソー、狭所での救助、低体温症を防ぐ処置、倒壊物からの救護など実践的なものになっています。震災や大規模台風災害など被害が広範囲に及ぶと市の消防だけでは手が回らないため、消防団が重要になります。
■総合ハザードマップが改訂され、これまで地震、洪水等の災害種別ごとに発行していた防災マップが1冊にとりまとめられたほか、直近の土地開発状況や被災予想の情報を踏まえた内容で更新されました。(従前のものはまだ袖ケ浦駅前も田んぼの表示でわかりにくいものでした…)
■ペットの避難所として市営球場を使用するなど、ペットの避難対応について整理されました。
■電話回線の使用が困難な場合に備え、IP無線機が導入されました。
■感染症流行と被災が重なった場合に備え、衛生用品や仕切りなどの備品拡充と運営マニュアルの作成がされました。
■災害時の物資供給、入浴施設の開放、行政書士による市民の手続き支援など17件の新たな災害時応援協定を締結しました。なお、袖ケ浦市議会としても友好議会である岩手県久慈市と災害時に連携をとろう、という確認を先日してきました。
■蓄電池・ソーラーパネル・投光器などを収納した「自立型防災タワー」を各公民館に設置。(PR-EPB-1415W/R – 防災・非常用製品 – プライム・スター株式会社 https://primestar.co.jp/product/cat15/10937/

県との連携体制、ハザードマップ改訂、ペットの避難対応など、私もこれまで改善の提案をしてきた事項が着実に強化され、次なる災害への体制を整えつつあります。
一方で私も先日茂原市の災害ボランティアに参加しましたが、実際の災害現場で多くの課題を感じました。
「防災・災害対応」はもちろんまだまだ改善の余地が多く残る課題ですので、お気づきの点などぜひご意見をお寄せください。

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