カテゴリー: 解説・紹介
チョイソコがうら利用レポ
以前の記事でも紹介した新しい移動手段、「チョイソコがうら」。初めて使ってみたのでレポします!







※写真は乗車券が私一人だけだったので、運転手さんに許可を得て撮影しています。

いかがでしたでしょうか?スマホでの予約も楽で思った以上に使いやすいな、というのが個人的な感想でした。
長浦地区在住の方は、ぜひ試しに使ってみてください!
子育て世代にお米!コロナ対策追加独自施策など補正予算
6月定例会の補正予算では、国の交付金を活用した追加のコロナ対策独自施策などが組まれました。
わかりやすい方から紹介します。
・学校給食費物価高騰分負担事業
・公立保育所副食費物価高騰分負担事業、市立保育所等への臨時支援金
このあたりはわかりやすいですね。物価高騰に伴って、給食等の量や質を落とさないように支援します。
・事業用車両燃料費支援事業
・公共交通原油等緩和対策事業
観光バスなどの保有事業者、路線バス、タクシーの燃料高騰に対する緩和策としての支援です。
金額としては正直に言って高騰分をカバーできるものではないのですが、予算制約上せめてもの支援といったところです。
・燃油、物価高騰に係る農業者支援事業
これも上と同じ趣旨の農業者版です。
・燃油、物価高騰に係る子育て世帯支援事業
名称は上と似ていますが、「子育て世帯に新米の袖ケ浦産コシヒカリを5kg配る」という事業です。
お金がかかる子育て世帯支援と、コロナで外食産業の低迷から影響を受ける市内米農家の支援も兼ねています。
9~11月で申込者に順次配布予定とのこと。
・飲食店応援グルメチケット事業
市内飲食店支援のため、プレミアム付グルメチケットを販売します。
4,000円で1,000円上乗せされるもので3,000セット販売、こちらも9月ごろを予定だそうです。
さらに、コロナ関連以外の補正予算を3つ紹介します。
・ふるさと納税(氣志團万博チケット)
以前から「ふるさと納税返礼品にできないのか?」という声は上がっていた氣志團万博チケット。
仕組み上難しかったのですが、チケット会社がふるさと納税に対応できる仕組みを作ったとのことから新たに返礼品に加わりました。
3,000枚分用意してあるため、最大で寄付額で1億4,400万円、支出(チケット代・発送費・事務手数料など)で約6,200万円となり、差引約8,000万円強の新たな収入となります。
・HPVワクチンキャッチアップ接種(償還払い)
子宮頸がんにかかる方は毎年1万人にものぼり、そのうち3千人が死亡しています。
20~30代に増えていますが、100%ではないもののワクチンで予防できるがんです。
漫画「コウノドリ」でも子宮頸がんのエピソードがありますので、ぜひ読んでみてください。
さて、そんなHPVワクチンも一時は安全性に疑問があるとの世論が起こり、積極的勧奨(行政から勧められる)がストップしていました。
しかし、改めて安全性には特段の懸念が認められないことが確認されたため、今年4月から積極的勧奨が再開しました。
この積極的勧奨がストップしていた間に受ける機会を失った女性を救済するため、「キャッチアップ接種」と言われる特例の無料接種制度もスタートしています。
袖ケ浦市では、さらに「この間に自費で接種した人にも接種費用の払い戻しをする」という制度をつくったのです。
・休日部活動の段階的な地域移行(試行的な取り組み)
教師の多忙化はニュースでも取り上げられるようになり、私も以前から議会で取り上げておりましたが、その原因の部活動です。
休日の部活動について、「教師ではなく地域の方が指導する」やり方への移行を国が示したことから、スポーツ庁委託事業として千葉県で4市町(柏、睦沢町、白子町と袖ケ浦市)が選ばれ、実験的に行うことになりました。
野球、サッカー、陸上、バレー、卓球、柔道の6種目でやることとなり、「実践研究」という位置づけで始まります。
急遽の上程!成教橋の耐震工事トラブル
現在行われている成教橋の耐震補強工事でトラブルがあり、急遽契約変更の議案が上程されました。
◆成教橋ってどこ?
成教橋は奈良輪小学校近く、南袖に渡る橋です。
令和2年から耐震補強工事を行っていましたが、当初令和3年度で終わる予定が、護岸に想定以上のひび割れが見つかるなどして工期を延長しており、現在も工事中のところでした。
◆再び起きた想定外の事態
既に工期延長していたのですが、5月に再び想定外のトラブルが発生しました。
作業のために水を止める金属板を設置していたところ、一部に出所不明のコンクリート塊があり、板を入れられない事態に…
コンクリート塊を粉砕すれば工事を続けられますが、そのためには追加工事の契約が必要になります。
こうした場合、本来は
補正予算作成
↓
議会で予算可決
↓
業者と仮契約
↓
議会で契約可決
↓
本契約
という順序が必要です。このプロセスには、数週間を要します。
しかし、実は今回は非常に時間がない状況になっていました。
◆時間が無い!補助金が出なくなる!?
この工事、国の補助金が約1億円でるものでしたが、「1度延長しているので、今年度中に終わらせないと補助金が出ない」という条件が。
そうなれば市が1億円負担しなければなりません…
ところが、仮に議会最終日に契約の議案が可決されたとしても工事の完了予定は来年の3月27日。非常にギリギリです。
工事の金額は6月上旬にようやく把握できたため、上記の本来のプロセスをしているとそれにも間に合わず、完全に年度をまたいでしまいます。
そうした事態を避けるため、今回はイレギュラーではありますが、予算はひとまず他の工事分を使うこととして、補正予算を組まずにいきなり契約についての議案が上程されました。
やや細かい議会の話となってきますが、契約の議案だと委員会審議がされないため、本会議でいきなり審議となり、本来委員会で細かい審議をする段階を飛ばすことになります。
そのため当初はこの手法がどうなのか?正規のプロセス(補正予算→委員会審議)は踏めないのか?という声も議会内でありましたが、本会議での質問回数制限を特別に無くし、細かい事情を詳しく確認していくと致し方ないというものであったため、最終的には全会一致で可決となりました。
ICT活用が目立つ?令和4年度新規事業!
現在の粕谷市長になってからは台風からの復興・復旧、コロナ禍と非常時対応に追われるタイミングでしたが、令和4年度予算においては独自色がある新規事業が見られました。
<新規事業の一部抜粋>
◆移動手段確保に、デマンド交通の実証運行(長浦地区)
30分前までの電話またはネット予約で最寄りゴミステーション等まで来てくれる「デマンド交通(予約型の交通システム)」の試験的導入が開始(順調にいけばエリア拡大を検討)。
長浦地区内移動は片道300円程度、市役所やゆりの里などエリアをまたぐ場合で片道500円程度で調整しており、高齢者だけでなく全ての世代が利用できる交通です。
あくまでも実証運行ですので、ぜひご利用いただきご意見やご要望をお寄せください!
◆電子図書館サービスの試行
インターネット上で一定期間図書の閲覧可能なサービス。図書館に行かずとも、スマホやタブレットで読むことができます。
◆オンライン診療の支援
かかりつけ医等にインターネットで簡単な診察を受ける環境整備の支援(医療機関への支援)。一般質問でも取り上げましたので、詳しくはそちらをご覧ください。↓
児童虐待対策の新体制や交通安全対策などー3月議会一般質問 – 袖ケ浦市議会議員 根本駿輔 http://nemoshun.com/?p=796
◆観光デジタルマップ
観光客がスマホ等から観光情報を調べやすい環境を整備。
◆自転車利活用推進事業
自転車を安心・安全に活用していくため、環境整備等の計画策定。サイクリング人口増もありますので、「安全」と「活用」の両面の視点が必要になってくるものと想定されます。
◆子ども家庭総合支援拠点の設置
子どもを虐待から守るため、市役所の組織体制を増強。私が昨年質問したものが具体化されました!職員を3人増強する体制となりました。詳しくはこちらをご覧ください。↓
保育、虐待対策、学校施設の安全~安心・安全な子育て、教育環境について(6月一般質問) – 袖ケ浦市議会議員 根本駿輔 http://nemoshun.com/?p=775
◆カーボンニュートラルに向けた調査開始
二酸化炭素など温室効果ガスの排出を実質的にゼロにすることに向け、まずは排出量などの基礎調査を実施。
◆市民後見人の育成体制整備
認知症や障がいなどにより判断能力が不十分な方の権利を守る「後見人」が足りない状況であることなどから、市民後見人の育成を進めます。
◆子ども食堂運営費の補助
市内で子ども食堂を運営する団体等に、運営費を補助します。新たなこども食堂の立ち上げもしやすいのでは、と思います。もしお考えの方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。
試行的な事業もいくつかあるため、効果や実施方法が適切かなど、注視していきます。
また、新規事業ではありませんが、袖ケ浦駅近くのアンダーパスから袖ケ浦海浜公園を結ぶ道路の橋(高須箕輪田線南袖延伸)についても年末までには完成予定です。予算審議では目標設定などに雑な部分が見られる点など指摘する部分もありましたが、全体としては着実に各事業を進めている状況です。
長浦駅近くの廃ビル、ついに解体へ

長浦駅近くの廃ビルについては近年ずっと問題になっていました。
2019年の台風でも壊れたりと、周辺に実害も実際に出たことがあり、議会でも対応をすべきとの声が上がっていた案件です。
今年度予算で解体の行政代執行による解体(所有者に代わって行政が解体する)を行う予算が可決されていましたが、このたびついに解体工事に着工することになりました。
工期自体は10月26日から既に着工となっていますが、実際の解体作業は11月下旬からの見込みだそうです。
余談ですが、あくまでも所有者責任ですので、費用は一時的に市が負担するものの、最終的には所有者に請求、という形になります。
コロナ対策独自補助追加など、補正予算
既存制度に乗っかることで、スピーディな支給を狙ったそうです。
「3子(以上)とも市内小中学校に在籍していること」が無償化の条件になります。
×上の子が高校生になった
×3人のうち誰か一人は私立学校
ということになります。
千葉鴨川線高谷バイパス開通

27日に、千葉鴨川線高谷バイパスの開通式が行われました。
平岡小学校周辺の安全性、交通利便性の向上、さらに災害時の輸送路としての機能も期待されます。

小中学校タブレット前倒し予算案も!6月議会スタート

今日から6月定例会に入りました。
普段の6月議会は予算・決算もなくあまり目立つ議案も少ないのですが、今回は大きな議案がいくつかあります。
全17議案から、(私が思う)大きな議案をピックアップ!
【坂戸市場地区地区計画エリアの建築条例改正】
既に都市計画決定されているので全く新しい話ということではないのですが、坂戸市場地区計画エリア(市民会館・総合運動場の裏のあたり)について畑だった場所を住宅地として開発できるようにするにあたり、実効性を担保するため都市計画通り建築制限を定める条例改定案です。

【社会体育施設の指定管理化】
現在総合運動場は指定管理(市の直接管理ではなく、民間に管理を委託)で運用していますが、なかなか良い管理状況なので長浦・根形・平岡の各運動場も指定管理にしよう、という改定案です。
この改定案が通ると、袖ケ浦市の社会体育施設は全て指定管理になることになります。
【袖ケ浦市前期基本計画の策定】
袖ケ浦市の最も根本的な計画である「総合計画」は、最も大枠で長期(12年)の「基本構想」、より具体的な中期スパンの「基本計画」、短期的取組みの「実施計画」で成り立っています。
このうち「基本構想」は先日の3月議会で可決されており、今回はより具体的な「基本計画」が上程されています。
パブコメ結果 袖ケ浦市前期基本計画(案)及び第1期実施計画(案) – 袖ケ浦市公式ホームページ

【補正予算 ※追加上程予定のものも含む】
コロナ対策の市独自支援策第2弾です。
*小中学校全児童生徒へのタブレット端末配布(元々4年で段階的に進める予定だったものを一気に前倒し)
*放課後児童クラブ支援(午前中からの運営がされたため)
*小中学校へ冷感マスク配布
*感染拡大防止物品を購入→マスクやアルコールなどを医療機関・福祉・保育施設への配布&災害に備えて避難所用に備蓄
*売上20~50%減の国県支援制度から漏れた中小企業を対象に、10万円給付
*袖ケ浦駅北口でのレンタサイクル事業
*観光農園等利用者へ500円商品券配布
下の2つは、GoToキャンペーンではないですが、段階的に社会活動が緩和されていく状況での経済活性化支援ですね。
こうやって書きだすと、改めて内容の濃い定例会になりそうです。
袖ケ浦市の新型コロナウイルス感染症に関する独自支援策(案)
まだ正式な臨時議会への議案が出ていませんが、千葉日報にて袖ケ浦市を含む各市町村の独自支援策が掲載されています。
袖ケ浦市の独自支援策(案)は以下の通りです。
*感染拡大防止協力飲食店に10万円
*ひとり親家庭1世帯につき3万円など
*医療機関などにマスク、消毒液、防護服の提供
*子育て世帯へのオンライン相談
まだ細かいところは不明ですが、千葉日報社作成の表を見ると、飲食店は家賃の差もありますし、総合的には県内でも比較的手厚い方なのではないかと思います。
特に、子育て世帯へのオンライン相談は他に同様の取り組みを行うところがなさそうで、独自色が強いと言えそうです。
※現時点ではご質問頂いても私も詳細を把握していないためお答えできません。臨時議会での質問の参考とさせていただく場合はございます。
新型コロナ 市町村の独自支援策 | 千葉日報オンライン –
https://www.chibanippo.co.jp/news/politics/687902