3月定例会が終了し、令和5年度予算が可決承認されました。
既存事業も細かい変更がいろいろあったりするのですが、わかりやすい新規事業についてピックアップしてご紹介します。
■謎解きイベント開催
市内を周りつつ謎解きをすることで、市をよく知ってもらう(主に子ども向け)
■児童生徒向け日本語教室
学校の長期休暇期間に、日本語学習支援を行う
■重層的支援体制整備事業(の移行準備)
これまでの福祉の体制は、「高齢者」「障がい者」「虐待」「生活困窮」などのリスクごとの支援制度・組織体制でした。
この仕組みの課題として、いわゆる「8050問題」や「引きこもり」「ヤングケアラー」など既存制度の対象とならなかったり複合的な問題となったりしている、狭間のような課題に対して対応が難しいという問題がありました。
そこで、包括的な支援体制をつくることで、「すべての人を対象」としようとするものです。
これまでの福祉事業であった相談支援や地域づくりの支援に加え、就労支援や見守り等居住支援などの「参加支援」、相談を待つだけではなく訪問して繋がる「アウトリーチ等を通じた継続的支援」、支援関係者を調整する「多機関協働」といった機能が加わります。
■子ども医療費助成事業
これまで中学3年生までが対象であった「入院1日、通院1回あたり200円または無料」という医療費助成の対象を18歳の年度末まで拡大します。
■放課後児童クラブ支援
新たに奈良輪小学区の拡張、昭和小学区・蔵波小学区の新設を支援します。
■不妊治療費等助成
制度が改正されて不妊治療は保険適用となっていますが、それでもなお安価ではないため、一般不妊治療・特定不妊治療ともに2分の1・上限年間5万円の補助を行います。
■コワーキングスペース開設支援
テレワークや副業等、最近の働き方の変化に応じた場所を整備して起業拠点を創出するため、コワーキングスペースの開設を支援。
■サイクルツーリズム
横田駅周辺にもレンタサイクル拠点を設置。さらに貸し出しだけに終わらないよう、目的地になりそうな施設へサイクルラックの設置を支援するなどサイクルツーリズムを仕掛ける。
今回の予算委員会は例年以上に様々な質問が出され、多用なバックグラウンドや観点を持つ議会だからこその機能だな、と感じました。
私含め厳しい意見も少なからず出るのですが、コロナで止まっていた事業も本格的に再開できそうな中、期待が持てる予算でした。