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平川いきいきサポート

今日は午前の地域活性化委員会(傍聴)の後、午後から「平川いきいきサポート」を運営されている方々にお話を伺ってきました。

よくご存じでない方も多いと思うのですが、平川地区の公共交通が充実していないエリアにおいて、高齢者等の外出支援として送迎サービスを行うなどの生活支援をボランティアで行っているのです。

以前に試験的に導入して廃止したデマンドタクシーよりも利用者がかなり多いようですが、行政との責任区分、ITシステム環境など課題は少なくありません。

また、今月ちょうどお試し無料券が市の広報についていた路線バスですが、高齢者等の交通弱者にとっては「停留所まで歩けるくらいの元気があれば自分で運転する」「運転できないくらい弱っていれば停留所まで歩いて待つことができない」ことから、「本数を増やしても、この地域の高齢者等の交通弱者対策にはならない」ということで、公共交通対策の難しさを改めて感じました。
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袖ケ浦をドローンバレーに

NPO法人・袖ケ浦ドローン協会の設立イベントに参加してきました。山田代表が熱く袖ケ浦・木更津エリアのドローン活用の可能性を語っており、まとめるとこんな感じです。
・東京から近い!広い場所がとれる!
・都心は法規制が強くて自由に飛ばせないが、このあたりは自由!千葉も特区を利用しようとしているがあくまでタテの動き。水平の動きができるのはこちらの強み。
・当協会が設置した木更津飛行場は、打ち合わせやセミナーができる環境を併設している。ただの野原などではないので企業利用にうってつけ!

市場規模は今後数倍以上になっていくというドローン市場。様々な条件を考えても、「袖ケ浦をドローンバレーにしたい」という夢は十分に手の届くものだと思います。NPO法人袖ヶ浦ドローン協会 – http://sodedrone.com/index.html
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関東若手市議会の会研修@埼玉県吉川市、八潮市

関東若手市議会の会という、若手市議会議員(35歳までの初当選、45歳まで)の会での研修会として埼玉県吉川市・八潮市にお邪魔しました。

<吉川市>
特産品(ナマズ)を用いたまちづくり、市民協動、子育てNPOの話を伺いました。特に市民協働については、NPOの新規事業への補助金制度や、市民が研修を受けながらいろいろな政策提言をダイレクトに市に行う「市民シンクタンク」制度を実施。
実際に、ベトナム人住民が多いことから「ベトナムday」というイベントが市民発案で実現するなど、一つの協働の形を見ることができました。市民シンクタンクという取り組み自体はほかにもやっている自治体があるのですが、「個人でも団体でも、単位を問わない」「提案のタイミングはいつでもいい」「内容も問わない」とかなり自由でした。
今のところ9つの政策提案があり、一部採用にとどまった提案はあるものの、不採用はありませんでした。決定する幹部職員の方もやはり「せっかくなので一部だけでも汲み取りたい」という気持ちが働くそうで、市民のアイディアを実現しやすい仕組みであると感じました。そういえば今回は食べてませんが、ナマズは最近うなぎの代用魚としても話題ですよね。「むしろうなぎより脂がのっている」という話も聞いたので、そのうち食べてみたいです。

<八潮市>
子育てステーション、1万歩運動の話を伺いました。子育てステーションでは物理的な幼児向けスペースを設けた上で、そこから各種相談の窓口機能も果たしていました。また、やや高齢出産に近い年齢のお母さんだと「こういう場所は若いお母さんばかり」というイメージ(あくまでイメージで実際そんなこともないのですが)が先行して行きづらくなってしまう傾向があるため、相談相手を自宅に派遣するホームスタート事業も行っていました。

協働や子育てなど、まさに袖ケ浦で取り組まなければならないことの話を伺え、また同世代の議員との交流で気持ちも新たにできた実りある研修でした。
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空き家問題の勉強会

日曜日は空き家問題について詳しい中川寛子氏に講義をしていただく勉強会。
DIYで入居者に好きに改装してもらう事例、スナックをそのままシェアハウスにしてしまった事例など発想がおもしろい事例を色々と知ることができました。

近頃空き家問題について感じるのは、「一つの方法や制度で全てが解決する問題ではない」ということです。ちゃんと書くと長文になってしまうので控えますが、空き家と一口に言っても通常の不動産市場に乗るものから取り壊し止む無しの状態のものまで、あまりにもケースバイケースです。

そうなると重要なのは、「行政も民間も、様々な解決の選択肢を用意すること」と、「所有者が様々な選択肢の存在を知ること」であると思います。リノベーションなどにしてもよく取り上げられるのは大胆なリフォームをしたりとても洗練されたデザインになったりと、「いくら費用をかければいいんだ」「そんなデザインができる建築士、どこにいるんだ」というものばかりで、大多数の一般的な空き家が参考にできない事例では数量としての空き家解消が進みません。

しかし、お金をかけずとも、都心でなくとも、優れたデザイナーなどがいなくとも、発想の転換で需要が生まれる場合があるということがもっと知られることで、単純な売却・賃貸や解体というオーソドックスな手法以外の解決パターンが増えていくのだと思います。法や税制などの制度面で不備であると感じるところもあるのでその解決も必要ですが、こうした事例が広がることによる、「いろんなパターンによる解決」が空き家問題解決に欠かせません。
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ゲームでまちづくり

みなさんはシムシティってゲームご存知ですか?
今日は、架空の「C市」(モノレールや野球スタジアムがあります笑)を舞台にして、限られた予算の中でどのような街の未来を創っていくかをチームで決めていく、「SIMちば」というイベントに参加してきました。

制約の上で何を選んでいくのか、どのような街を目指すのか、やはり価値観は人それぞれなので、各チームで特徴がでる結果になりとてもおもしろかったです。自治体経営の話ではありますが自治体関係者の方は少なく、「いろんな人が街の未来を考えることに関わって欲しい」というコンセプトの1つが実現できていたのではないかと思います。次はぜひ、かずさ地域での開催に向けて頑張りたいと思います!
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庁舎整備、火葬場、水道統合…

一昨日からの3日間で、各常任委員会での審議が終わりました。
今回の定例会では議案自体はそこまで大きいものはありませんでしたが、それぞれの委員会の管轄で継続的に議論している話に動きがありました。私の所属する総務企画常任委員会では、旧庁舎の建て替えについて議会からの意見書をとりまとめ。
バリアフリーや防災の視点はもちろん、建設時だけでなく維持管理費も含めたコスト圧縮、ワンストップ手続きができる配置、市民参加できるスペースなどの意見を盛り込みました。

私としては、市側の元々のいくつかの配置パターン案の中に、子どもが遊んでいても大丈夫なように部屋として区切りながら手続きできるスペースを設ける案があったため、そこで子育て関係だけでなくその他の手続もワンストップでできるようにするなど、子連れでも使いやすいようにという意見を特に述べさせていただきました。
議場をはじめとした議会関係のスペースに関しては議員からの意見が左右する部分が大きいと思うのですが、幸いにして袖ケ浦市議会には「豪華にしろ!」などという人はおらず(笑)、無駄なコストがかからないように、職員の方が効率よく動けるように、傍聴に来た人が快適かつ分かりやすいように、子連れでも見やすいように、といった意見が多々出ていました。
また、本日の建設経済常任委員会では火葬場と水道事業の統合についての経過報告がありましたが、長くなりますのでまた後日改めて書きたいと思います。
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一般質問(小規模火力発電、ひとり親家庭支援、広報資源フリー素材化)

本日は私の一般質問をさせていただきました。テーマは「小規模火力発電」「ひとり親家庭支援」「広報資源のフリー素材化」です。

小規模火力発電について
火力発電は11.25万kW以下の規模だと、いわゆる環境アセスメントと呼ばれる環境に対する影響の予測や評価を行わなくてよいことになっています。小さいから影響を無視できるという発想でそのように定められたと思われるのですが、最近の環境省の報告によると、むしろ出力10万kW前後の小規模火力発電所のほうが、規制が緩いためかばいじん等の濃度が大きく、CO2排出量も小規模ゆえに効率が悪くなるとのことです。
自治体によっては条例でより厳しい条件を定めていることから、規制強化について質問しましたが、「市単独では負担が大きすぎて対応が難しい(独自規制実施の自治体は都道府県や政令市クラス)」とのことから、県への働きかけ・連携を要望しました。

ひとり親家庭支援
最近でもニュースになっていましたが、 ひとり親家庭の養育費・面会交流の取り決めについて、子どもの環境を大きく左右することですので、より子どもにとって利益となるよう、取り決め等の支援を積極的に行わないか、という主旨で質問しました。
直近の国勢調査のデータによると、袖ケ浦市のひとり親家庭率は約10%。子どもを持つ家庭の10世帯に1世帯はひとり親家庭という状況で、千葉県平均が8.4%でしたので、残念ながら県平均よりも高い率となってしまっています。
現在の相談・支援体制そのものは4月からスタートした「子育て世代総合サポートセンター」に社会福祉士・保健師・助産師の専門職員を配置したり、母子・父子自立支援員の相談窓口、さらには弁護士の法律相談を案内したりと整えられてきているため、これらを離婚が成立する「離婚届の提出時」に案内するだけでなく、離婚前である「離婚届の用紙交付時」に相談体制を紹介することで、より確実に早期のタイミングで支援ができるよう提案し、今後は用紙交付時の書面案内を行うとの答弁を頂きました。(本件にあたっては墨田区議の佐藤あつし議員に参考となるお話を頂きました。ありがとうございました。)

広報資源のフリー素材化
広報物やWEBサイトで欠かせない画像やイラスト、これを作成側としては「素材」と呼び、無料で使える素材のことを俗に「フリー素材」と呼びます。
今回の質問の中で袖ケ浦市のキャラクター「ガウラ」と、今年1月からスタートした市民カメラマンが撮影した市内の魅力ある写真をHPに掲載する「ガウラフォトクラブ」について、いっそフリー素材化しては?という質問を行いました。
ガウラは実は市の職員の方がデザインしたもので、プロに頼んでいる他自治体に比べて著作権的に相当融通が利くというメリットがあります。キャラクター管理を厳密にやっているところは許可した相手にのみデータを送る方法をとっていますが、袖ケ浦市の場合は約30パターンのイラストデータを既にHPに掲載しています。
個人的な使用であれば既にフリー素材の状態なのですが、商用利用などしようとすると申請が必要となり、完成品の提出やら納税証明書の提出やらが必要になってきます。しかしHPにデータ掲載している時点で悪用リスクは既にあるのですから、いっそ申請制度は廃止して自由度を高めては?という提案でした。
もう一つ、ガウラフォトクラブについては月平均300件のアクセスとのことで、PRとしては寂しい数字です。これも思い切ってフリー素材とすることで、注目度を高めないか、という提案をしました。残念ながら両方とも前向きな答弁は頂けませんでしたが(即決できる類の話ではないので想定内ではありますが)、費用をかけずともより思い切ったPR戦略が必要であると感じています。余談ですが、この一般質問を先月末に通告した後、今月に入って君津市が「フォトバンク」という職員が撮った写真をフリー素材として使っていいというものを始めました。なんというタイミング…(笑)しかし、より自由度の高い使用ルールや市民と協力して集める写真など、もっと面白いことは可能であると考えています。
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熊本県阿蘇市・熊本市視察(環境災害対策特別委員会)

昨日まで、環境災害対策特別委員会の視察で熊本に行ってきました。
最近視察にかなり行っていますが、議会のスケジュールの合間を縫った結果集中しているためで、今年度の委員会視察はこれで早くも全て終わりです(笑)。

【日本リモナイト】
下水処理施設や工場などの臭いを取る「脱硫装置」を再利用できる技術を開発した企業。使用済み脱硫剤は、通常埋め立てるしかない上に発火の危険性がある扱い辛いものなのですが、それを解決する技術です。さらに使用している「リモナイト」は阿蘇の地中から採れる水酸化鉄を主成分とするものですが、家畜飼料や農業、さらには人間用サプリメントにも活用できる、可能性をまだまだ秘めている製品でした。

【災害廃棄物対策】
昨年被災した経験をもとに、熊本市役所の方に災害廃棄物の対応を伺いました。要するに災害時に大量に発生する「ゴミ」の対応ということですが、仮置き場の場所確保、災害とは無関係の解体申請対応など色々と課題を確認できました。
個人的にはアスベスト対応が気になりましたが、まず目視でがれきにアスベストが含まれている可能性を確認➡測定➡対応、という流れであったため、最初に確認する作業を行う方の健康対策のため、アスベストに関する知識と対応を周知徹底する必要性を感じました。
また、熊本城の被災および補修の状況も見させていただきましたが、おびただしい数の石垣積み上げと建物補修の計画に、「あと20年かかる」と言われる状況を痛感しました。
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宮崎県小林市視察

さて、大変遅くなってしまって恐縮ですが、先日総務企画委員会で視察に行った宮崎県小林市の取り組みについて書きたいと思います。
面積は袖ケ浦市の6倍ほどあるものの、人口は4万6千人と比較的近い市です。

PRムービー
小林市は「方言の癖が強くて聞き取りにくい」というのを逆手に取り、「方言がまるでフランス語のように聞こえる」というPRムービーを作り、数年前にネットを中心に話題となりました。おもしろCMとか好きな方はぜひ http://www.tenandoproject.com/movie1
ターゲットとしては全国の不特定多数に向けたシティセールスではなく、内輪をターゲットにした「インナープロモーション」の発想に。市民からなるワークショップを設置し、「ここで出た意見はいくら難しくてもカタチにすべく奔走しよう。無理だったらそのときに謝ろう」という決め事を市役所事務局でしたそうです。
ワークショップはともすると「市民の意見を聞いた」という建前に使われがちなので、覚悟が素晴らしいと思います。また、ムービーを含めたPR事業を総合して「てなんど小林プロジェクト」と呼んでいるのですが、「方言(西諸弁)を使ったポスターをつくる」という事業では、市民がネタを投稿?市役所で作成という形式を採用。しかもゼロ予算事業だったため、作成といっても画像を作ってネットにアップするだけだったのですが、実際にポスターが欲しいという声が出てきて実費負担で配布を始めたそうです。

新庁舎建設
小林市特産の木材を利用した木を前面に出したデザイン、市民の方の利便性を重視したワンストップ窓口といった特徴がありましたが、個人的に一番注目したのは耐震対策でした。ビルを建てる際の耐震対策としては現在大雑把に「耐震」と「免震」の手法に分かれます。
耐震構造(単純に頑丈につくること)はコストが安く済みますが、揺れは抑えられないため、命の危険性はないにしても市役所庁舎のような防災機能が求められるところでは、内部の機器類が被害を受けてしまう可能性があり、防災拠点としての機能やその後の業務復旧に支障が出かねません。一方で免震構造は揺れを抑えるため、建物内の機器類被害も最小限に抑えることが可能な一方、かなり建築コストがあがってしまいます。
小林市の新庁舎では、全体としては耐震構造としてコストを抑えつつ、サーバーなど重要な機器がある部屋だけに「免震床」を採用して機器類の被害を抑える構造を採用しており、とてもバランスのとれた方式であると思いました。(もちろんお金に余裕があれば1棟まるごと免震構造にするのが理想ですが…)

協働のまちづくり
市民や事業者、行政がお互いに協力してまちづくりをしよう、という「協働」ですが、小林市の取り組みの特徴は「きずな協働体」というまちづくり協議会の組織を作ったことでした。地域住民の組織ですが、自治会だけでなくPTA・消防団・企業なども含めたネットワークを構築しようというもので、お祭りやイベント開催、景観整備、防犯灯増設など地域ごとに必要と考えた事業を実施しています。
加入率の問題がある自治会だけではなく他の組織とも連携するという点で面白いと思いましたが、一方で既存の団体との差別化などに課題もやや感じました。

総括的なこととして、職員の方から「自発的に考えて行動する」という空気をとても感じたのが印象的でした。夜に市長とお話しする機会があったのですが、やはり「職員のやりたいことをやってみる」というのはかなり意識されているそうです。