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【金属スクラップヤード等についての条例の効果】と【待機児童対策】

↑3月定例議会の私の一般質問のテーマです。

①金属スクラップヤード等についての条例の効果

金属のスクラップなどを売却などのために一時的に保管している事業場(いわゆる「ヤード」)が市内に現在9ヶ所ありますが、生活環境への様々な影響が懸念されたり実際に苦情として出ていました。

昨年この金属スクラップヤード等を適正に管理するための条例が施行され、まもなく1年を迎えます。 この効果について質問したところ、4事業場で保管基準(積み上げ高さなど)を満たしていなかったとのことで指導を行い、3事業場で改善、残る1事業場も対応中とのことでした。

また、騒音については工場などの連続した騒音ではなくたまに発生する作業音だと既存の法律では規制が難しかったのですが、この条例が根拠となって作業方法や機械の配置の変更、作業時間の遵守など指導に入れるようになりました。 実際に苦情を受け改善させた事例もあるそうです。

さらに、一部報道では水質汚染を懸念する記事も出されましたが、水質・土質検査については「全ての」事業場で市職員が立ち会って3ヶ月に1度実施しており、業者によって不適正な検査とならないようにしているとのことでした。 今のところ1事業場で鉛が検出され詳細調査中とのことでしたが、報道で懸念された事業場については特段異常は出ていない状況でした。

なお、この条例の管轄ではありませんが、都市計画法に反して建築物を建ててしまっている事業条があり、これまでも権限を持つ千葉県から指導がされていますが、なかなか動きが見られないため掲示板による違反の旨の公示なども含め対応を強化するよう県に働きかけるべき、と訴えました。
(実際に違反の旨を掲示板で公示したところ、銀行融資が難しくなるなど罰則効果が出ているケースがあるんだそうです)

最後には市長自ら「立ち入り検査ができるようになったことで保管基準や苦情についての指導を行い、事業者も改善に向けて対応している状況は条例制定の成果。市民の皆さんの生活の安全の確保、また生活環境の保全に努めていきたい。」という答弁もあり、私からも今後の状況を見て条例や規則に修正が必要な事項が出てきたら随時見直すことや、市としても住民対応に一層努力してほしいと要望をしました。

②待機児童対策

まず新年度に向けて待機児童等の見込み状況を確認したところ、入所待ち児童が41人、うち国基準の待機児童が15人という状況でした。 (※3月7日の答弁時点であり、その後も極力受け入れてもらえるよう調整しています。)

待機児童等は年度途中にも増えていきますが、令和5年度では当初の入所待ち児童28人・国基準2人が10月には約100人程度まで膨れ上がったそうで、新年度も近い数字になってしまうことが懸念されます。

本来は4月からの新規開設保育園2園の整備で解消を目指してきたのですが、やはり1歳児あたりはニーズに対して受け入れ数が少なく(保育士1人あたりで見られる子どもが少ない)、残念ながら想定の範囲を超えてしまったという状況です。

現在子育て応援プランという計画の第3期が令和7年度から始まるにあたり策定作業をするところですが、令和7年度の4月に間に合うような整備は現実的に難しい時期です。

しかし、こうした状況を踏まえると小規模保育など比較的早い開設が見込める施設の整備だけでも、年度途中でいいからやるべきではないかと提案し、検討するとのことでした。

またちょっと別の視点で、保育を申請する際の指数表(勤労状況などで「〇点」と点がつく表)について、現在は「(市内勤務の)保育士」に対して加点がありますが、「預かり保育を実施している幼稚園教諭」や「ベビーシッター」にも対象を広げて、受け皿に少しでもプラスになるようにしないか、とも提案しました。

昨年待機児童の質問をした際にも市からは「保育を必要とする全ての方に保育が提供できるよう取り組む」とありましたが、一人一人の人生が大きく影響される問題であり、解消に向けて一層の努力を期待しています。

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