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豊洲市場問題とリスクコミュニケーション

豊洲市場問題に関しては元経産省官僚の宇佐美さんのブログ記事がかなり正確なところではないかと思っています。
http://usami-noriya.blog.jp/archives/16530074.html

要約すると、「豊洲市場の安全は既に証明されており移転になんの問題もない」という結論の内容なのですが、ここに『「安全」と「安心」は違う』という論が出てきます。
これ自体は全くその通りだと思います。「客観的事実、科学的・論理的に安全である」ということと、「住民が安心できる」ということは別物で、両者を近づけることこそがいわゆるリスクコミュニケーションでしょう。
住民の安心を求める声を聴くのも政治家の大事な役割である一方、科学的な事実をしっかりと説明するのも重要な役割ではないでしょうか。
翻って、今の都知事及びマスコミの論はどうも後者を軽視しすぎているように感じます。住民の不安をいたずらに煽っても、解決は遠ざかるばかりです。
このリスクコミュニケーションという観点は、豊洲市場の話に限らずあらゆる案件で登場してきます。不安の声を聴きながら、事実は分かりやすく伝えることで「安全」と「安心」のギャップを埋める、そのような役割を果たしていきたいと思います。
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